2024.11.15 史学科 山内
「5年ぶりの中国と硫黄の道」
コロナ禍をはさんで、5年ぶりに中国に行ってきました。
今回の目的は、
浙江
省
杭州
市にある浙江大学の世界史研究所などが共催する国際シンポジウム「世界と浙江」での研究報告です。私は、「硫黄流通史研究からみた日本と浙江」といういつもながらの硫黄ネタを、パワーポイントを使いながら日本語で報告しました。
何人もの中国の先生方がメモを取りながら聞いてくれて、いくつか質問も出たので、すこしは興味をもってもらえたのではないかと自己満足しています。
杭州は、「 西湖 」という湖の周りに発展した長い歴史を有する都市です。日本との歴史的なつながりも深く、遣唐使や遣明使が一時的に滞在したのをはじめ、平安・鎌倉時代の多くの日本人僧侶の留学地であり、日宋貿易などの貿易船の入港地でもありました。気候的には西日本あたりとよく似ており、水と緑も豊かで、なおかつおいしい食べ物にもあふれた、中国でも大人気の観光地です。
じつは、私が初めて滞在した中国の街がこの杭州で、それ以後何度もこの街を訪れています。ただ、まだ見学したことのない史跡や名所もたくさん残されていますので、次の杭州訪問の機会を楽しみに待ちたいと思います。
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