2024.11.01 史学科 齋藤
「博物館実習生の挑戦」
後期授業初日の9月30日、史学科の博物館実習受講生18名は三宮キャンパスの古典芸能研究センターに集合していました。
古典芸能研究センター提供の本学オープンカレッジ特別講座「異類婚姻と芸能・文学」がこの日から始まるのにあわせて同センター展示室では展示「人・動物・鬼・天狗~異類と異形~」が開催されます。博物館実習の受講生が集合していたのは、この展示の一部を任されたからでした。
本学は、学芸員養成課程が開講されている大学の1つです。この記事をご覧の方々も御存知のように、学芸員とは博物館で勤務する専門の職員のこと。博物館法で定められた国家資格である学芸員資格を取得しなければなりません。そのための最後の関門が4回生で履修する博物館実習です。
受講生はこれまで、資料の梱包方法や美術品の取り扱い、掛軸の掛け方や仕舞い方など、学芸員に要求される必要なスキルを1つずつ学んできました。夏休みには各地の博物館に赴いて学芸員の指導を直接受けつつ実際の博物館業務を学ぶ館務実習に臨みます。
そうして一回りも二回りも成長して戻ってきた彼女たちが、猿・狐・蛇・犬・鬼・天狗の6チームに分かれて展示に挑戦しました。
普段なかなか眼にすることのない本学所蔵の逸品が並ぶ今回の展示は11月29日(金)までの開催です。是非とも足を運んでいただき、展示品とともに学生たち手作りの説明パネルにも目を向けていただければ幸いです。
本展示会は、川森博司『ツレが「ひと」ではなかった─異類婚姻譚案内』(淡交社、2023年)の刊行を契機に企画されたものです。
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